インプラントの歯が虫歯にならないって本当?

シクシク(T_T)

おやおや、どうしました?

…先生、歯が痛くて。
ごはんも、お肉も、お菓子も、食べられないんです。
ごはんも、お肉も、お菓子も、食べられないんです。

あぁ、だから、今日はこんなに静かなんですね。

(ジト目)…こんなに痛い思いをするなら、ちゃんと歯磨きをしておけば良かったって深く反省です。虫歯って天然の歯にしかならないんですか?

日頃のデンタルケアの大切さに気付けたことは素晴らしい進歩ですよ!虫歯は、天然の歯がなります。歯は削ったり、抜いたりすると二度と元通りになることも、生えてくることもないので、大切にケアしていかなければいけません。

なるほど…。そしたら、インプラントをしている人は虫歯になる心配がないってことですね!ずっと頑丈で虫歯知らずの歯だから、何でも好きなものが好きなだけ食べ放題…♪

そうですね、インプラントが虫歯になるか否か、と問われれば、「虫歯にはならない」とお答えしますが、お口の病気と無縁かと問われれば、「NO」と言わざるを得ないでしょう。

え?それはどういうことですか?

インプラントにした場合、確かに虫歯にはなりません。しかし、いくらインプラントの材質や技術が目覚ましく向上しているとはいえ、天然の歯とは違い、いわば“人工物”です。お手入れが行き届いていないと、口腔内の環境悪化を招いてしまうかもしれません。

インプラントの状態で口腔内が不衛生だとどうなるんですか?

たとえば、口腔内環境の悪化が原因で、健康な天然の歯が虫歯になってしまうこともあります。インプラントの状態も不衛生だと、周囲に炎症が生じます。インプラント周囲炎とよばれるものです。
【インプラント周囲炎】
インプラントは、歯があった場所に人工の歯根を埋め込みます。その土台を支える歯茎などの組織が、不衛生な口腔内環境のために、歯垢や歯石を原因とする細菌に感染し炎症が起きること。

インプラントって、結構、繊細なんですね。

天然歯も同様ですが、慎重なケアが必要なのは確かですね。正しいオーラルケアを行い、定期的に歯科医院にて専門医のメンテナンスを受けることが、インプラントと残った天然歯を長持ちさせる秘訣といえるでしょう。